「神奈川警察」を名乗る不審な電話が… “特殊詐欺”の可能性とその手口とは?

先ほど、私の携帯電話に1本の不審な電話がかかってきました。相手は「神奈川警察」を名乗り、私の名前を
呼びながら「最近、名刺や何かをなくしていませんか?」と問いかけてきました。
不審に感じつつ「なくしていません」と答えると、電話は突然切られました。
その後、ネットで番号を検索すると、やはり“詐欺の疑いがある番号”として多数の報告が——。
今回は、この実体験を元に、【最近の詐欺電話の手口】【なぜこのような質問をしてくるのか】
【もし自分にかかってきたらどう対応するべきか】をお伝えします。
1. 実際にあった不審な電話の内容
- 日時:2025年6月19日 午前9時33分
- 電話番号:090-6880-7462(検索で犯罪報告多数)
- 発言内容:
・「〇〇さんの携帯番号で間違いないですか?」
・「神奈川警察のものですが」
・「最近、名刺や何かをなくしていませんか?」
→「何もなくしていない」と答えた瞬間、相手は無言で通話を終了。
この時点で「情報収集目的」か「騙せないと判断された」と直感しました。
2.これは“特殊詐欺”の初動だった?
このような電話の多くは、以下のいずれかを目的としていると考えられます。
詐欺の初期段階(ターゲットの見極め)
- 声のトーン、反応、年齢層を探る
- 警察を名乗ることで信頼させようとする
- 「落とし物」「名刺」などを出して動揺させ、会話を引き出す
この後の典型的な流れ(もし話に乗っていたら…)
- 「不正にあなたの名義が使われた可能性があります」
- 「口座を確認したい」「キャッシュカードを一時的に預かります」
- 「警察官を自宅に伺わせます」等
3.ネット検索で「詐欺番号」だと確信
電話終了後、すぐに番号をネットで検索したところ、以下のような書き込みが多数見られました:
- 「金沢県警を名乗る電話がかかってきた」
- 「警察です。身分証を確認させてほしい」
- 「逮捕された犯人の自宅に自分名義の楽天カードデータが出て来た」など
こういった情報共有サイトや口コミを活用することも、自己防衛には非常に有効です。
→電話帳ナビで検索したら、特殊詐欺疑いのクチコミが多数
当然、私も協力する意味でクチコミに事実を書きました。
4.もし不審な電話がかかってきたら?
●絶対にすぐに個人情報は伝えない
→ 氏名、住所、生年月日、銀行情報など
●警察を名乗っていても「一旦切ります」と伝えてOK
→ 正規の警察なら、改めて確認手段があります
●念のため、警察署へ“公式番号”から折り返して確認
→ 最寄りの交番や警察相談専用窓口 #9110 へ連絡も可
5.詐欺の被害に遭わないために大切なこと
- 知らない番号には即答せず、まず落ち着く
- 会話を録音できる環境を整える(アプリや留守電など)
- 高齢のご家族にもこの事例をぜひ共有してください
- 万が一、情報を伝えてしまったら、すぐに最寄りの警察署へ
私の電話番号と名前はどこから漏れたのか?
今回の不審電話で最も不気味に感じたのは、「私の携帯電話番号」と「フルネーム」が相手に知られていた
という事実です。では一体、どうしてそんな情報が相手の手に渡ったのでしょうか?
情報が流出する“主なルート”とは?
以下のような手段で、あなたの個人情報は第三者の手に渡っている可能性があります。
1.過去に登録したサービスからの情報流出
・ECサイト、会員制サービス、アプリなど
・特に「無料診断」「ポイントサイト」などへの安易な登録
・古いサービスでも、データが闇市場に流れている場合も
実例:某大手サイトの個人情報流出事件(数百万件規模)
2.名刺交換や資料提供によるオフライン情報の流出
・展示会、営業活動、セミナー等での名刺提供
・紙の資料が紛失・盗難・コピーされた可能性
3.SNSやブログからの“自分発信”による漏洩
・気づかぬうちに自分で情報を開示しているケース
・写真に写り込んだ名刺・社員証・電話番号など
4.名簿業者・ダークウェブでの売買
・違法な手段で収集された名簿が売買されている現実
・氏名+電話番号のセットは「高値で取引される」
5.なりすまし、知人からの“うっかり情報漏洩”
・「〇〇さんの携帯番号、知ってるよ」と他人に教える行為
・SNSやLINEの友達登録から情報が流れるケースも
【チェックポイント】
- 最近、どこかのサイトに電話番号を登録していないか?
- 不要なメルマガやアプリをそのままにしていないか?
- 名刺の管理はどうしていたか? 机に放置していないか?
【対策と自衛策】
●不要なサイトの登録解除&個人情報の削除申請
●Googleなどの検索で「自分の名前+電話番号」を検索してみる
●不審なSMS・電話番号をブロック・通報する
●LINEやSNSの公開設定を見直す
●名刺管理アプリなどへの一元登録も慎重に
まとめ 【私たちの情報は“守られていない”前提で行動を】
今回のように、「名前+携帯番号」という組み合わせが詐欺師の手に渡っている事実は、私たちが想像している
以上に個人情報が“流通している”ことを物語っています。
大切なのは、“自分は大丈夫”と思わず、常に慎重に情報を扱うこと。
一度流出した情報は、回収することがほぼ不可能です。
だからこそ、これからは「自分の情報はすでに出回っているかもしれない」という前提で
電話対応・ネット利用を見直してみましょう。
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